AWR_Oracle待機イベント

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更新日:2025/08/24 21:05:22
更新日:2025/11/02 09:24:37


概要

目的

Oracle待機イベントについてまとめます。


CPU時間について

DBTime、DB CPU

AWRレポート上に出てくる「DBTime」と「DB CPU」は以下のような関係となっている。

(合計CPU時間) = (DB Time) + (OracleDB以外のCPU時間) + (空きのCPU時間)
(DB Time)     = (DB CPU)  + (待機時間(Oracle待機イベントの合計時間))

Oracle待機イベント

凡例

待機イベント名一覧

  1. db file sequential read
    1. 順次読取りは、単一ブロック読取りです。単一ブロックI/Oは通常、索引を使用した結果です。
      非常にまれなケースとして、エクステントの境界のため、またはバッファ・キャッシュ内にバッファが存在するため、 全表スキャン・コールが単一ブロック・コールに切り捨てられることがあります。
    2. 索引によるDBブロック読み込み
    3. ユーザー・プロセスがSGAバッファ・キャッシュにバッファを読み取り、物理I/Oコールが戻るまでの待機時間を表します。
    4. 一般的には対処不要。負荷が高い場合には、負荷の軽減を検討します。
    5. 通常想定される負荷であるためにデータベースに対して不要な負荷を与えていません。
  2. db file scattered read
    1. db file scattered readは、データを複数の不連続メモリー位置に読み取るために散布読取りを発行します。
      散布読取りは通常、マルチブロック読取りです。全体スキャンの他、(索引の)高速全スキャンでも行うことができます。 db file scattered read待機イベントは、全体スキャンが発生していることを識別します。
    2. 索引によるDBブロック読み込み
    3. ユーザー・プロセスがSGAバッファ・キャッシュにバッファを読み取り、物理I/Oコールが戻るまでの待機時間を表します。
    4. 一般的には対処不要。負荷が高い場合には、負荷の軽減を検討します。
    5. 通常想定される負荷であるためにデータベースに対して不要な負荷を与えていません。
  3. db file parallel write
    1. このイベントはDBWRで発生します。これは、DBWRがファイルとブロックへのパラレル書込みを実行中であることを示します。
    2. DBファイルへの書込み
    3. データベースファイルから、物理I/Oコールが戻るまでの待機時間を表します。 最後のI/Oがディスクに書き込まれると、待機は終了します。
    4. 一般的には対処不要。負荷が高い場合には、負荷の軽減を検討します。
    5. 通常想定される負荷であるためにデータベースに対して不要な負荷を与えていません。

リンク集(Oracle待機イベント)

Oracle Databaseリファレンス

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